給湯器が故障している?と思ったらまずはリモコンのエラーコードを確認してみましょう。給湯器に何か不具合があれば、エラーコードが表示されるはずです。
この記事ではエラーコードの確認方法や、給湯器の故障で多い症状や原因、対処法についてご紹介しますので、故障しているのか分からないという方はぜひ参考にしてみてください。その他、給湯器の修理を業者に依頼したときの費用相場や、交換時期の目安についてもお教えします。
リモコンのエラーコードを確認する方法
給湯器のリモコンがある場合、1~3桁の英数字が表示されることがあります。これはエラーコードと呼ばれるもので、給湯器に何かしら不具合が起きると表示される仕組みになっています。
エラーコードは各メーカーによって意味が異なりますので、もしリモコンに表示されているようでしたら、取扱説明書を読んで意味を調べてみましょう。取扱説明書が手元にないという方は、各メーカーのホームページでエラーコードを検索することもできます。
リモコンがない方や、エラーコードの表示がないのに症状があるという方は、次にご紹介する症状別の対処法をぜひ参考にしてみてください。
給湯器の故障で多い症状と原因

給湯器の故障を疑ったら、業者に修理を依頼する前に症状を見て何が原因なのか突き止めてみましょう。不具合の原因によっては、自分で直すこともできるかもしれません。
【症状1】お湯が出ない
〇一部だけお湯が出ない
一部の箇所だけお湯が出ない場合は、そもそも水栓自体の温度の設定が水になっている可能性があります。一度確認してみましょう。温度の設定に問題がない場合は、水栓の故障が考えられます。どこかで不具合が起きていた場合は、部品の修理や交換が必要になります。
〇どこの蛇口からもお湯が出ない
どこの蛇口からもお湯が出ない場合は、給湯器に問題があることが多いです。まずは給湯器のリモコンのスイッチがきちんと入っているか、温度の設置が低くなっていないか確認してみましょう。
その他の原因で、ガス漏れや地震などによって安全装置が作動する場合もあります。ガスメーターのランプが赤くなっていないか確認してみましょう。赤くなっている場合はガスが遮断している状態です。
原因が分からない場合は給湯器が故障している可能性もありますので、修理業者に一度見てもらうとよいでしょう。
〇お湯も水も出ない
そもそも水が出ない場合、断水や凍結が考えられます。断水しているかどうかは近所の家に聞くことで確認することができますので、水が出ているか一度確認してみましょう。気温が低い日ですと、配管が凍結している可能性もありますので気温が暖かくなる時間帯まで待ってみましょう。
【症状2】温度が安定しない
時間がたってもずっと温度が不安定なままという場合は、給湯器に何かしら不具合が出ているかもしれません。一度修理業者に相談してみましょう。一部の箇所の温度が安定しない場合は水栓に問題がある可能性がありますので、金具の修理や交換をおこなってください。
【症状3】変な音がする
変な音がするといっても、正常な音である場合もあれば危険性の高い音である場合もあります。どんな音を聴いたのかもう一度思い出して、危険な音ではないか確認してみましょう。
〇正常な音
・プーン
ファンが回転するときの音です。運転を中止してもしばらく鳴るようになっているので問題はありません。
・グワン・ウーン
ポンプが回転するときの音です。お湯を混ぜたり、凍結を防いだりするときに作動するため、問題はありません。
・ジュージュー
燃焼ガスの水分が熱交換器に触れて結露したものが、高温な遮熱版に落ちたときの音です。蒸発するときの音ですので、問題はありません。
〇危険性の高い音
・ピーピー
ホラ貝や笛のような音が聞こえる場合、ファンモーターに不具合があることがあります。故障してしまうおそれがありますので、部品の交換を依頼しましょう。
・キーン
配管からこのような音が聞こえた場合、ウォーターハンマーという現象が起きているかもしれません。ウォーターハンマーとは、急な圧力の変動により起こる現象のことをいいます。この場合、配管の圧力を軽減してもらう必要がありますので修理業者に依頼をしましょう。
このまま放置してしまいますと、水道管が耐えられなくなって破裂してしまったり、給湯器が故障してしまったりすることがあります。早めに修理を依頼するとよいでしょう。
・ボンッ
この音の後にガスの臭いがした場合は、給湯器が不完全燃焼を起こしてガスが漏れてしまっているかもしれません。このままですと、ガス爆発が起きるおそれもありますのですぐに使用を中止して業者を呼ぶようにしましょう。
給湯器の修理を業者に依頼したときの費用相場

業者に修理を依頼するときに気になる費用相場についてご紹介します。どのような修理をおこなうのかによって費用も異なりますので、見積りを依頼したら費用相場を照らし合わせてみましょう。
修理費用は基本的に、技術料+部品代がかかります。また、依頼する業者によっては出張費がかかることもあります。
- ・電装系の修理費用 …… 4,000円~45,000円
- ・燃焼系の修理費用 …… 10,000円~33,000円
- ・安全装置系 …… 7,000円~60,000円
- ・リモコン系 …… 16,000円~40,000円
修理費用を安く抑えたいということでしたら、複数の業者に見積りを依頼し、金額を比較してみましょう。後から追加費用がかかることがないように、あらかじめ追加費用の有無についても聞いておくとよいでしょう。
設置年数が10年を超えていたら交換も検討しよう!
給湯器の寿命は10年といわれています。10年を過ぎるとメーカーが対象の部品の製造を停止していることがあるので、修理をしたくてもできない場合があります。10年以上使っている状態で何も問題がないという場合はよいのですが、もし修理しなければいけない箇所があるということでしたら、修理より交換をした方がよいでしょう。
製造年月日は給湯器のフロントパネルや側面に書いてありますので、一度確認してみてください。修理か交換か迷ったら業者に相談してみるのもオススメです。
まとめ
給湯器が故障していると感じたら、まずはリモコンにエラーコードが表示されていないか確かめてみましょう。エラーコードの意味は取扱説明書や各メーカーのサイトで確認することができます。もし自分で直せないような症状だった場合は、修理業者に依頼をしましょう。
リモコンがない、エラーコードが表示されていないのに故障している感じがするということでしたら、ご紹介した給湯器の症状別の原因・対処法を参考にしてみてください。給湯器の修理費用は、技術料+部品代がかかります。依頼先によっては出張費が別にかかることもあります。
見積りを依頼するときは、追加費用の有無について聞いておくとよいでしょう。安く抑えたいということでしたら相見積りがオススメです。給湯器の寿命は10年といわれていますので、設置年数が10年を超えていて修理が必要ということでしたら交換も検討してみてください。修理か交換かで迷ったら、業者に相談してみるとよいでしょう。